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天風星苦


作:夢希
3-補2 連合と法術

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 はい、解説者です。
取りあえず3章を終えるに当たって連合と法術の(至極簡単な)説明でもいかが?
いらないという方はこちらから続きへどうぞ。

イール連合:
通常は単に連合と呼ばれる大陸西部の王家連合。
土地を支配する12領王家および3法王家からなり、その国民は法術を使えることで知られている。
領内にはモンスター・フェアリー等と呼ばれる新たな生態系を有しており、それらから守るため人の生活圏には結界が張られている。

法術:
思い込ませることによってまたは思い込むことによって、存在を曲げたり現象を起こす術であり、法王家の管轄する法術監査システム局によってその使用は監 視・制限されている。
連合の民は幼少時に言葉を覚えるように意識せずこれを行う術を学ぶ。
大きくなってからの法術学習は基本的に不可能とされ、他国には法術に接する環境のないことが連合のみに法術のある理由とされる。
また、恐れや願望による法術の『無意識の暴走』がモンスターやフェアリーと呼ばれる種を造り出しているとの説もあり、連合が他国への法術輸出に消極的な理 由の一因と目されている。

旅人の会:
連合内での移動・輸送には二通りある。
一つは各首都及び大都市を結ぶ高速歩道を使うよるもの。
法術『極歩』を使えるように結界を張ってあり障害物もないが、事故が起こることもある。
(極歩は連合内においては高速歩道内においてのみ使用を許可され、連合外においては制限解除者のみが使用権を有する)
もう一つは馬や徒歩による昔ながらの街道を歩く旅である。
『極歩』による高速移動は前方に障害物のないことが前提条件となるため高速歩道の敷かれていない幹線以外での移動はこれが主流となる。
その際、モンスターや獣に対するために旅人同士が安心してパーティーを組めるように創られたのが旅人の会であるといわれる。
現在は冒険者と呼ばれる職業旅人のランク分け・依頼の受付を含む管理を行っている。
依頼主と冒険者との間のトラブルが異様に少ないのは『掟と死』と呼ばれる戒めによる。
監査システムと同様、連合においては社会に溶け込みながらも謎の多い団体の一つ。
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